(仮訳)Daldinia属と系統的に近縁なアネライドを有するアナモルフを持つ新属新種、Annellosporium nemorosum
Davey, ML. 2010. Annellosporium nemorosum gen. et sp. nov., an annellidic anamorph with phylogenetic affinities to the genus Daldinia (Xylariales). Karstenia. Available at: http://karstenia.fi/annellosporium-nemorosum-gen-et-sp-nov-an-annellidic-anamorph-with-phylogenetic-affinities-to-the-genus-daldinia-xylariales/ [Accessed September 28, 2020] 【R3-07728】2020/9/28投稿

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3行まとめ

カナダ、アルバータ州の動物園においてスイフトギツネの巣の土壌から繰り返し分離された菌を検討し、新属新種Annellosporium nemorosumとして記載した。
本種は分生子柄が二叉分岐し、末端に1-3つの円筒形のアネライドを有し、分生子が類球形~倒卵形であり、有性世代はみられなかった。
分子系統解析で本種はDaldinia属菌に近縁であり、本種がD. loculataのシンアナモルフである可能性も示唆された。
Canada, Alberta

(新種)

Annellosporium nemorosum M.L. Davey
語源…(属名)アネロ型+Nodulisporium属(胞子形成様式より)/(種小名)樹状の(分生子柄の形状から)
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【よく似た種との区別】
Daldinia caldariorum
分生子柄の分枝様式がNodulisporium属類似
分生子形成細胞が貫生伸長する
分生子のサイズが類似している
β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と分生子形成様式が異なる
本種と分生子の形状が異なる
β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Daldinia clavata
分生子のサイズが類似している
分生子柄の分枝様式がNodulisporium属類似
分生子形成細胞が貫生伸長する
分生子のサイズが類似している
β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と分生子形成様式が異なる
本種と分生子の形状が異なる
β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Daldinia eschscholzii
分生子のサイズが類似している
分生子柄の分枝様式がNodulisporium属類似
分生子形成細胞が貫生伸長する
分生子のサイズが類似している
β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と分生子形成様式が異なる
本種と分生子の形状が異なる
β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Daldinia mexicana
分生子のサイズが類似している
分生子柄の分枝様式がNodulisporium属類似
分生子形成細胞が貫生伸長する
分生子のサイズが類似している
本種と分生子形成様式が異なる
本種と分生子の形状が異なる
Daldinia loculata
分生子柄の分枝様式がNodulisporium属類似
β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりカナダではなくヨーロッパおよびロシアなどに分布する
本種と異なり分生子形成細胞が貫生伸長ではなく1-2回シンポジオ状に伸長する
本種と異なり分生子形成様式が内生出芽型ではなく全出芽型
本種より分生子のサイズが大きい
β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される